どんな治療をするの?
 体の歪みを整える手技療法と東洋医学のツボを用いた治療です。
姿勢の歪みや各関節の動きと筋緊張部位の左右差などを細かく診察し、西洋医学である構造医学の面からの診断と、ツボの反応や経絡の変動による
五臓六腑の機能的アンバランスを診察し、東洋医学である経絡治療の面からも診断することで、西洋医学と東洋医学の両面から患者さんを診断して
いきます。

 正しい姿勢と歪んだ姿勢の違いは、積み木に例えて考えるとわかりやすいです。
 真っ直ぐに積まれた積み木と歪んで積まれた積み木を同じお盆に載せて歩いたとします。
どちらが先に崩れるかは簡単に予想できると思います。
同じ振動でも歪んだ積み木が不安定な分大きく揺れるので負荷が特定の箇所にかかるからです。
 これは歪んだ身体でも同様のことが言えるのです。
活動により体に同じ負荷がかかったとします。
正しい姿勢の方は、全体で受け止める事で局所の負荷を軽減し、
歪んだ姿勢の方は、局所に大きな負荷を受けてしまいます。
その局所への負荷が繰り返されると体が傷ついていくのです。
例えば、その局所が膝・腰・首などであれば、それぞれに症状が現れてくる事でしょう。
同年齢でも健康な人と病気がちになる人との違いのひとつです。
 上記の話からもわかるように、体の歪みが原因で偏った局所の関節や筋肉などへ負荷がかかり、動作制限や痛みが現れています。

 例えばある患者さんが、前から腕を上げていくと途中までしか腕が上がらず肩が痛いという自覚症状だけだったとします。
こんな場合、一見すると肩だけが悪いように診えます。
 しかし、全身的に診ていくとこの患者さんは背中を丸めた猫背気味の姿勢をしており、この猫背が原因でした。

下記の姿勢と動きを実際にやってみて下さい!

A@.椅子に座り、背筋を伸ばした正しい姿勢

AA.正しい姿勢で肘を伸ばしたまま前からゆっくり腕を上げてみて下さい。


B@.椅子に座り、腰をひいて背中を丸めた悪い姿勢


BA.悪い姿勢のままで、肘を伸ばし腕を前からゆっくり上げてみて下さい。


 どうですか? Bの悪い姿勢の方がAの正しい姿勢よりも腕が上げにくく、上がらない事を体験できたはずです。

 今度は、A@の正しい姿勢とB@の悪い姿勢で、それぞれ息を吸ってみて下さい!
どうですか?Bの悪い姿勢の方が息が吸いにくくAより吸えないのを体験できたと思います。
背が丸くなると肋骨の動きが制限され肺を圧迫し、浅い呼吸しかできなくなるからです。
例えばクルマのエンジンへの空気の取込み口を半分を塞いで空気量を制限した状態で走らせ続けたらどうでしょうか?
エンジントラブルを起こすことが容易に予想できると思います。
体も同様で、十分な酸素が全身の細胞に与えられていない状態が続けばどうでしょうか?
様々な不調が現れる事でしょう! これはほんの一例にすぎません。
このように姿勢の歪みが原因で、いろんな部位へ影響し、様々な症状を引き起こしているのです。

 この歪んだ姿勢を手技療法や関係のあるツボを用いて、整えることで、局所の偏った負荷が分散され、関節や筋肉・内臓などへの負荷が軽減し、
過度の筋緊張も緩み、神経への圧迫や血行不良も改善し、関節本来の正常な動きも戻り、身体本来の機能を取り戻し、症状も改善していきます。

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